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ダイビングスーツのインナーはどう選ぶ?
目的に合わせた選び方からおすすめメーカーまで徹底紹介!

海藻を食べるアオウミガメ

スキューバダイビング(以下、ダイビング)やスキンダイビングのスーツの下に着用するインナーは、水中で急速に奪われる体温を保温するためのものや、保温効果はなく肌を保護するためのものなどの用途があります。

 

そんなダイビングやシュノーケリング用のインナーの違いや種類、使用のポイントについて解説します!どういったインナーを購入したらいいのか迷っている方も、インナーの必要性自体が不明確な方も、この記事で一気にクリアにしてください。

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インナーを着用する目的は、保温・保護・陸でのケア

夏はインナーだけを着てスキンダイビング

 

・保温は夏でも大事

まず保温目的のインナーですが、夏など外気温が高い場合は不要と考えがちです。

 

しかし、陸が暖かくても水中は大気中に比べて約25倍の速さで体温が奪われていくため、ダイビングのように約40分間も水中に滞在し続ける場合、保温対策はとても重要です。

 

夏場でも曇天や雨天時、ボート上で強い風に当たる時、またディープダイビングのポイントなどでインナーが1枚あると大変役に立ちます。

 

ただ、選び方を間違えると保温にならない場合もありますので、後半で紹介している選び方を併せて参考にしてください。

・肌を保護してくれる

保温効果の有無に関係無く、インナーの着用はおすすめです。

 

肌が弱くない方でも、水圧で縫い目やシワ部分が皮膚に押し付けられたり擦れたりして、圧迫による多少の痛みや痕が残ることがあります。

 

またUVカットの効果があるインナーが多いので、紫外線から肌を守ってくれます。日焼け止めを全身に塗るよりも効果的で、成分が流れ出ないことから海の環境にもやさしいです。

 

屋根がある環境でも、海水からの照り返しや砂浜での反射などで紫外線に晒されている状態が必ずあるので、しっかりと肌を保護しましょう。

・陸上でも活躍する

ダイビング後の休憩時間は、ウェットスーツやドライスーツの上半身を脱いで過ごすことが多いです。

 

上記の通りUVカット使用のインナーを着用していると日焼け除けになり、肌の露出が気になる方にも重宝します。

 

ボートコートやラッシュパーカーを羽織るということももちろん良いですが、インナーはスーツを脱いでそのままの状態でいれるので着替えの手間がなくなります。種類によっては休憩中も肌の体温で冷たくならず維持でき、休憩後のダイビングも快適に過ごすことができます。

インナーの種類について

今回は保温機能の有無に関わらずスーツの下に着用するもの自体をインナーとし、各インナーの種類や役割、機能を紹介します。

 

1.ラッシュガード・トレンカ

シュノーケリングはラッシュガードで日焼け予防

 

洋服のような水着といわれ、肌の露出を抑え、日焼け除けにもなるので、スーツを着用しないマリンアクティビティでも人気のインナーです。

 

使用目的は以下の通りです。

・日焼け防止(ほとんどがUVカット生地)
・ウエットスーツの擦れ防止
・ウエットスーツの着脱しやすさ向上
・肌の露出を抑える

インナーなので少なからず保温効果があるように勘違いされやすいですが、保温効果はほとんどありません。

 

むしろ濡れた状態で日陰や風があるところにいると、生地が冷たくなってしまうこともあるので、特に曇天や雨天時には濡れたラッシュガードはすぐ脱ぐことをおすすめします。

 

日焼けや保温対策が不要な場合でも、ツルツルした素材なので長袖のラッシュガードやトレンカを着用しているとウェットスーツの脱着が大変楽になります。

 

ちなみにラッシュパーカーはインナーではありません。日焼け除けや肌の露出を抑えるという目的は同じですが、スーツの下に着ることには不向きです。ご購入の際は用途を間違えないよう気をつけてください。

 

2.生地の厚さが1mm以上のトップス/パンツ

厚さ1〜2mmのネオプレンインナー

 

見た目はラッシュガードのようですが、生地や厚みが違い、保温を目的としています。

 

保温を目的としたインナーの種類はとても多く、生地は両面(表裏)ともジャージだったり、内側は起毛やスキン生地になっていたり、厚みは1〜3mm、トップスもパンツもハーフとロングがあります。天候や水温、体調に合わせてたくさんの組み合わせができます。

 

使用目的は以下の通りです。

・日焼け防止
・ウエットスーツの擦れ防止
・ウエットスーツの着脱しやすさ向上
・肌の露出を抑える
・水中、陸上での保温

生地に厚みがあるほど暖かいですが、ウェットスーツの下に着用するものなので圧迫感が増し、動きにくくなります。

 

おすすめは2mm未満で内側の生地が起毛やスキンなどの、より保温効果が持続しやすいタイプです。

3.フードベスト

フードベストを着たダイバー

 

上記のトップス&パンツと同じく、生地やタイプが多種多様です。

 

着脱をしやすくするために前面にファスナーが付いているタイプもありますが、保温やスレ防止のためにもファスナーは無い方がベスト。着脱がネックな方は、マジックテープ(ベルクロ)付きの横が開くタイプがおすすめです。

 

使用目的

・水中、陸上での保温

袖がないので、保温効果はどうなんだろうと心配な方はご安心を。生地の厚さが2mm以上のものが多く、しっかりと身体にフィットしていればかなりの保温効果があります。夏場はフードベストだけを着て潜るガイドもいるくらいです。

 

おすすめは生地厚3mmで、両面もしくは表裏どちらかにスキン生地になっているものです。スキン生地は乾くのが早く、陸上での風による冷えも防いでくれます。

 

沖縄ではフードベストのレンタルを無料でサービスしているダイビングショップが多いので、購入予定の無い方や一度体感してみたいという方は、ぜひレンタルを活用してください。

 

ただ、レンタルの場合は自分にぴったりのサイズが出てこないこともあるので、年に2回以上使用するのであれば自分専用のものを購入することがおすすめです。

4.ドライスーツ用インナー

ドライスーツのインナー

 

ドライスーツは中に海水を入れないことを前提としたスーツなので、インナーは専用のものでなくてもいいのではと思われがちです。

 

ロンTやスウェット、ヒートテック等、色々とチャレンジしてみるダイバーも多いことでしょう。私もそうでした。

 

ただドライスーツ用のインナーではないことで、ストレスが多くドライスーツでのダイビング自体が楽しくなくなる可能性がとても高いです。

 

ドライスーツのインナーとして不向きなのは以下のものです。

・スウェットのようなブカブカしているもの
・手首、足首部分がタイトではないもの
・ハイネックやフード付き
・ファスナー付き
・濡れた時に乾きづらい
・水分を吸いやすい

 

上記はドライスーツの着脱のしにくさ、陸上・水中ともに動きにくさ、余計な浮力の増加、水没の原因、体の冷え、汗や半乾きの臭いなど、とてもデメリットが多いです。上記の項目がすべて当てはまらない衣類は、ドライスーツ専用のインナー以外で探すことは大変難しいです。

 

ちなみに私は、有名ブランドのとても薄くてコンパクトになる暖かいダウンベストをほぼ新品の状態で、インナーとしてトライしましたが、たった2ダイブで中の羽毛が飛び出るようになりました。ダイビング用のインナーは水圧も考慮しなければいけません。

 

おすすめはしませんが、もし普段着でドライスーツに挑戦したい方は、使い古しや捨ててもいいものにしましょう。浸水した場合は海水の塩分で生地が悪くなることもあります。

 

使用目的

・日焼け除け(冬でも晴れたら日焼けします)
・ドライスーツの圧迫、擦れ防止
・ドライスーツの着脱しやすさ
・水中と陸上での保温

おすすめのウェットスーツインナー

・ホットカプセル(Surf Grip)

SURF GRIP

 

サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツウエアを取り扱うCワールド社のアクセサリーブランド「Surf Grip」のホットカプセルは超優秀。私も長年愛用しています。

 

「Surf Grip」のホットカプセル

 

ホットカプセルは温熱・保温・蓄熱機能に優れた起毛素材を全身に使用した素材で、ウエットスーツだけでなくドライスーツのインナーとしても使用が可能です。生地が薄いので着脱がしやすく、浮力もほぼなく、とても動きやすいです。

 

ちなみに、ウェットスーツの保温目的のインナーは、種類や値段に関わらず共通して気をつけて欲しいことが2つあります。

 

1つは身体にピッタリとフィットしていないと効果が薄れるということです。
インナーと肌が密着していることで水を動かさないようにし、その水を肌の体温で保温しているからです。

 

ピッタリ感は身体のラインが出るくらいがおすすめです。
サイズ感がわからない方は、ダイビングショップのスタッフや詳しい人に一緒に見てもらうことをおすすめします。

 

2つ目は、肌に直接着用するということ。
保温がメインのインナーの中に更にラッシュガードを着用している方をたまに見かけますが、それは保温対策の妨げになっています。

 

重複しますが、インナーの保温効果は肌が直接密着していることで保温効果を発揮します。スーツの中に着用するのでダイビング中は見えない物です。見た目は気にせず、自身のサイズに合っていて、しっかりと保温してくれるものを選びましょう。

おすすめのドライスーツインナー

・サーマルボディスムーサー(World Dive)

World Diveのインナーシリーズ

 

ダイビングのドライスーツといえばまずはこのメーカーが出てくると言われるくらい有名なワールドダイブ。国産のダイビング用スーツメーカーの老舗です。

 

そんなワールドダイブで4種類ある(2023年12月時点)ドライスーツインナーの中でも、最もおすすめのサーマルボディスムーサーは保温性、通気性、撥水性、防水性、防風性、ストレッチ性と、ドライスーツのインナーとして欲しい機能がぎゅうぎゅうに詰め込まれている魔法のような製品です。

 

上記のように豊富な機能性があることで、暖かさや動きやすさはもちろん、汗をかいたり、浸水したりなど、様々な環境下でのストレスをより少なくしてくれるインナーです。

 

特に生地がとても柔らかく、薄いのにポカポカと暖かいということと、連日ドライスーツでのダイビングの時にはとてもありがたい速乾性が、イチオシです。浸水しても休憩中にある程度乾きますし、汗をかいて洗濯しても翌日の朝には余裕で乾きます。

 

水中での機能も重要ですが、ぜひ陸での機能も気にしてみてください。特にニオイは周囲のダイバーにも悪影響を与えるので、船上や車内でのマナー面でも重要です。

 

ちなみにこのサーマルボディスムーサーの内側に、さらに上述のホットカプセルを着用すると更に暖かく、冬場の本州のような低水温の海でも快適にダイビングを楽しむことができます。

まとめ

ウェットスーツの下にインナーを着てシュノーケリング

 

ダイビングスーツのインナーには様々な用途と目的があり、見た目は似た様なものが多いですが、適切なものでないと期待する効果が出ない場合があります。

 

ただ、自分のダイビングスタイルや体感温度、サイズ感をちゃんと理解し購入するということもなかなか大変です。

 

選んでいるうちによくわからなくなったら、もう一度何をメインに探していたのかを振り返り、再度この記事を参考にしてください。また、もし行きつけのダイビングショップ・サービスがあれば、相談しながら購入することをおすすめします。

 

ぜひあなたに合うインナーを選んで、より快適にダイビングを楽しんでください。

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