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ダイビング器材のメンテナンスどうしてる?保管・お手入れ方法を徹底紹介!

器材を着たダイバー

自分用のダイビング器材を購入した時は、嬉しさとワクワクでたまりませんよね。
持ち運びや発送の梱包に注意深くなったり、ダイビング後の器材洗いも丁寧になったりすることでしょう。

 

ただ、保管やお手入れについてはどうでしょうか?

 

ダイビング後に真水で洗って乾かして、次のダイビングまでメッシュバックの中…という方も多いはず。きちんと管理をしないと劣化や破損に繋がり、通常より器材の寿命が短くなる可能性があります。

 

インストラクターやダイビングショップのスタッフは、大切に管理して高額なダイビング器材を長く使ってほしいと思っています。そして何よりも、スキューバダイビングを楽しむあなたの安全にかかわる器材を常に万全の状態にしてほしいです。

 

とても大切なマイ器材を長く愛用するために、ぜひ今回の記事を参考に、できることから実践してみてください。

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自分でできる!ダイビング器材の保管とお手入れ

以下で紹介するダイビング器材の保管やメンテナンス方法は、ダイビング後に真水で洗い、次回のダイビングまで1ヶ月以上期間が空く方におすすめです。

BCD(インフレーター)

保管の際は、BCDの中に少しだけ空気を入れておきましょう。
場所を取らないように中の空気を抜いてぺったんこにしてしまうと、BCD内に残った塩分が固まり、中でBCDの生地同士がくっついてしまうことがあります。

 

BCDのインフレーターボタン

 

  • インフレーターのボタンはきちんと押せるか?
  • インフレーターのボタンを押した後にスムーズに元の位置に戻るか?
  • 各バルブのヒモは引っ張っても問題ないか?

上記をそれぞれ確認しましょう。

 

BCDの排気バルブのヒモ

 

レギュレーターとバックアップ空気源(オクトパス)

保管の際、流量調整付きのレギュレーターやオクトパスは、一番ゆるめた状態にしましょう。長く締めっぱなしだと、中のバネの伸縮が機能しづらくなってくることがあります。

 

レギュレーターの流量調整

 

また、マウスピースにちぎれがないか、緩んでいないか、黒カビがないかを確認しましょう。ちぎれや緩みは、水中で呼吸がしづらくとてもストレスになります。

 

黒カビの放置は最悪です。ダイビングの約40分間、黒カビを直接吸い続けるようなもので、身体に悪影響です。

 

バックアップ空気源のマウスピース

 

マウスピースは単品で販売されています。安いもので約500円からあり、自分でも交換可能です。ただ、器材によって型が異なりますので、購入先のダイビングショップやよく通っているショップで合うものを確認してから購入するのがベストでしょう。

 

ゲージ(残圧計、コンパス)

残圧計にくもりがないか、コンパスにヒビがないかをチェックしましょう。もしコンパスにヒビがある場合は、匂いを嗅ぎ、臭い場合はオイル漏れです。新しいものに変えましょう。

 

ダイビング用のコンパス

 

残圧計もコンパスも単体で販売されていますが、物によってはゲージごと買い替えた方が安くなる場合もあります。こちらも通っているダイビングショップに相談してみましょう。

 

マスク

顔に当たるマスクのシリコンスカートや、ストラップに切れ目や劣化が見られないかを確認しましょう。劣化が進むと水没の原因になり危ないです。
シリコンやバックル、フレームなど細かいパーツでも、日本のメーカーの場合は単品売りされています。

 

ストラップが切れたダイビングマスク

 

ちなみに、マスクを分解して洗浄するという説明をよくネットなどで目にしますが、スタッフや器材に詳しい方以外、分解作業はおすすめしません。

 

確かに自分で簡単に分解できるマスクが多いですが、組み立てを間違えると、たった数ミリのズレでも海水が入ったりシリコンが変形したりする原因になります。
もし自身で行いたい場合は、後述するPADIの器材スペシャルティコースで、インストラクターにレクチャーを受けてからにしましょう。

 

 

フィン

ストラップタイプの場合は、マスク同様にバックルやストラップが劣化していないか確認しましょう。こちらも、日本製の場合は各パーツが単品売りされていることが多いです。

 

フルフットフィンをたてかける

 

ちなみに、ダイビング終了後にフィンを立てかけた状態で乾かす場合は、フィンポケット側を地面にくるようにしてください。フィン先を地面に置くことで、ブレードが曲がってしまうことがあります。

 

 

ウェットスーツ

ハンガーで吊るした状態での保管がおすすめです。ハンガーは肩部分が太めの物を使用してください。これは、ウェットスーツの重みで肩の生地が伸びたり潰れたりしないようにするためです。

 

ウェットスーツをおりたたむ

 

ご自宅や倉庫に吊るすスペースがない場合はフワッと折り畳んで、上には何も置かないようにしましょう。こちらも生地が潰れないようにするためです。

 

手首や足首、背中のファスナーの動作を確認し、もし動きが悪い場合は塩分除去剤や専用の潤滑剤を塗ってスムーズに動くようにしましょう。

 

 

ドライスーツ

こちらもウェットスーツ同様、ハンガーで吊るした保管がおすすめです。ただし、ドライスーツは専用のハンガーを強く推奨します。
ドライスーツはウェットスーツよりも重く、生地や首もとに負担がかかり、ネックシールが変形したり破れたりすることがあります。これらが水没の原因になります。

 

吊るさない場合は、こちらもウェットスーツ同様フワッと畳み、上には何も置かないようにしてください。

 

ドライスーツのファスナーを閉める

 

ドライスーツのファスナーは硬くなると開け閉めがとても大変なので、開け閉めがスムーズにいかない場合はロウソクやドライスーツのファスナー専用ワックスを塗って、問題を解消してください。毎回のダイビングツアー前後に塗ることを推奨します。

 

カメラ・ストロボ・水中ライト

水没しないようダイビング前に慎重になる撮影器材ですが、保管やメンテナンスも大事です。

 

保管の際は、カメラのハウジングやストロボ・ライトのバッテリー蓋のOリングは外してほこりや砂、古いグリスを取り除きましょう。外したOリングは薄くグリスを塗り、再度取り付けて保管します。グリスは各メーカーの推奨するグリスを使用してください。また、長くとも3年でOリングを交換しましょう。

 

ボタンやダイヤル等の操作がスムーズかを確認し、動きにくい場合は塩分が固まっている場合が多く、その場合はぬるま湯に浸けて動かすと直る場合があります。

 

カメラにストロボやライトを繋げるためのアームシステムも、劣化がないか確認します。特にアームボールのOリングにヒビやゆるみがないか、クランプのネジやバネは問題ないかをしっかり確認しましょう。

 

アームシステムのパーツに問題があると、水中撮影に支障をきたすのはもちろん、カメラやストロボ、ライトが水中で落下、紛失する原因にもなります。

 

以上のダイビング器材に関するお手入れは、遅くてもダイビング予定日の2週間前には行うことをおすすめします。

 

日数に余裕があれば、器材に何かあった時にダイビングショップに相談したりパーツを取り寄せたりして、当日のダイビングに間に合う可能性があります。

 

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持っていると便利なお手入れグッズ

 

・塩分除去剤
上述したウェットスーツのファスナー部分以外にも、ブーツやメッシュ、キャスター、ウォータープルーフバックに付いているファスナーに使えます。
男性の力でも開けられないような塩で固まってしまったファスナーでもある程度動くようになることが多く、大変重宝します。
水中撮影器材の塩で固くなったネジなどにも使えます。

 

・ゴムのり・アクアシール
いわゆるウェットスーツ用の接着剤です。接着剤は木工用やプラスチック用など接着する素材によって変わりますが、この接着剤はネオプレーンやスキン生地など、マリンスポーツで使用されるスーツやフード、ブーツ、グローブなどの破れの補修に使用することができます。
種類によって接着剤の色や乾く時間、使用できる素材が異なります。

 

・スーツ用洗剤
意外と知られていないダイビング器材用の洗剤です。次のダイビングまで期間が空く時は、専用の洗剤で洗って保管すると生地の痛みや劣化、皮脂汚れによるニオイの防止になります。
衣類用の柔軟剤のように良い香りのするものが人気です。

 

・マイクロファイバータオル・綿棒・六角レンチ
全く異なるカテゴリーの3つをひとくくりにしたのは、水中撮影器材に使えるメンテナンスグッズとしての紹介です。

 

マイクロファイバータオルはかさばりにくく、ダイビング旅行でとても便利です。ティッシュなどと比べて繊維がつきにくいため、水中撮影器材のお手入れで大変重宝します。

 

綿棒は取り除きにくい小さなゴミ、汚れ取りにとても便利です。ハウジングや水中ライトのOリングサイズによっては、子供用の細い綿棒が役に立ちます。

 

六角レンチは、水中撮影器材に六角穴付き止めネジが多く使われているためです。ネジを外して掃除したり、ゆるくなっていないかチェックしたり、何かと便利です。撮影機材に付属していることもあるので、ひとまとめにしておきましょう。

 

PADI器材スペシャルティコースを受講しよう!

 

残圧計を確認するダイバー

 

ダイビング器材のお手入れ方法を紹介しましたが、自分でやるのはちょっと不安だな、という方や、もっと詳しく知りたい!という方は、PADI器材スペシャルティ(以下、器材SP)をぜひ受講してみてください。

 

上述したマスクの分解やマウスピースの取付けはもちろん、ダイビング器材の構造やトラブルの際の対処方法など、器材の知識が身につき、器材への信頼度も高くなり、よりストレスのないダイビングができます。
また、器材を新調する際にも、このSPで得た知識が大変役立ちますよ。

 

まとめ

 

マイ器材の大事にしよう

 

ダイビング器材の保管やお手入れ方法、少々大変に感じた方もおられることでしょう。
しかし、ダイビング後に自分で器材を洗って干してを繰り返している方であれば、すぐ慣れ、身につきます。
むしろこれらの行動がダイビングライフのルーティンになり、しないとうずうずするようになるかもしれません。

 

なお、今回紹介した保管やお手入れ方法はあくまで自分の目に見える範囲のことなので、重器材は年に1度、もしくは100本に1度のオーバーホールは忘れずに出しましょう。
ちなみにドライスーツやカメラのハウジングも専門のオーバーホールサービスがあります。

 

とても大切なマイ器材をできるだけ長く安全に使えるよう、ぜひ実践してみてください。

 

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