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沖縄でダイビングライセンス取得した後のPADIコースおすすめ3選

中性浮力が取れていないダイバーは水中生物からも嫌われる

 

ダイビングライセンス取得後のお悩みで多い「中性浮力」

2日間のトレーニングを終えて念願のCカードを手に入れたけど、バディと自分だけで潜るなんて無理…
という方はとても多いです。

 

PADIや他の団体で求められているエントリーダイバーのレベルは「穏やかな場所でバディとダイビングができる」なのですが、そのために必要な「ダイビング器材の使い方」「中性浮力のコントロール」「コンパスナビゲーションや、地形など自然の目標物を使ったナビゲーション」のスキルは身についていないダイバーが多いのです。

 

沖縄でダイバーを観察した調査によると、アドバンス以上のダイバー66%は中性浮力が取れているのに対し、オープンウォーターダイバーなどのエントリーダイバーは10%しか中性浮力が取れていなかったそうです。

 

しかも、中性浮力が取れていないダイバーは2分間に1回ほどの回数で水底に触れており、サンゴを折ったり、巻き上げた砂がサンゴを覆ったりすることで環境へのダメージも与えてしまいます。

 

きれいな海を楽しみにきたはずなのに、ダイバーが増えることによってサンゴが減ってしまうなんて・・・
そんなことにならないためにも、ダイビングライセンス取得後におすすめのスキルを磨くPADIコースをご紹介します!

 

潜れる場所を増やすためにスキルアップは重要ですが、潜れる場所を傷つけないためにも、ぜひチェックしてください。

 

 

ボートダイビングでロープを使わずに潜降ができることは1つの目標

ボートダイビングでロープを使わずに
潜降ができることは1つの目標

 

中性浮力を練習するピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーコース

まずはダイバーになったら必ず受けてもらいたい中性浮力の練習コース、PADIスペシャルティコースのピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー。

 

「ピーク・パフォーマンス」という言葉はスポーツで使用する場合、ある状況で要求されるスキルを最大限に発揮できることです。ボイヤンシーは浮力の意味なので、スキューバダイビングにおける中性浮力のスキルを最大限に発揮するための練習をするコースです。なんだかすごそうですね。

 

ダイビングにおける中性浮力が要求される状況とは?
それは、潜降、水中移動、ホバリング、浮上のシーンです。

 

潜降は空気を抜いて沈むだけ、浮上は泳いで上がるだけのスキルで教わりがちですが、それでは自分でコントロールができない体験ダイビングと変わりません。

 

潜降時は沈みだしたらすぐに中性浮力にすることによって、耳に負担をかけずにゆっくり降りることができます。
浮上時は中性浮力からプラス浮力に変わる変化を利用することによって、ほとんど泳がずに速度をコントロールしながら肺に負担をかけることなくダイビングを終えることができます。

 

BCDの繊細な操作と、2リットル〜4リットルもある呼吸の空気をうまく使うことによって、水中での中性浮力コントロールのコツをつかみます。2リットルあれば2kgのウエイトが持ち上がるので、呼吸はとても重要です。

 

 

また、水中で楽に静止するためにはウエイトの調整が非常に重要です。1kgのウエイトを持ち上げるためには約1リットルの空気が必要です。たった1kgされど1kg。ウエイト量が少し減っただけで劇的にバランスがよくなるダイバーもいるのです。

 

ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーのコース中は、いつもならインストラクターにまかせっきりのウエイト準備を、自分のダイビング器材に合わせて調整、準備する習慣を学びます。フードやベストを着込んだり、BCDやフィンのレンタルが変わったり、タンクがアルミからスチールに変わったり、季節や場所、ダイビングショップが変わるたびにウエイト量は変化します。

 

初日の1本目には必ずウエイトのチェックを陸上と水面で実施する。このルーティンだけでも、ダイビングスキルの上達はかなり早くなります。

 

他にも、水中での泳ぎ方を、体の姿勢とフィンキックの方法で修正し、ムダな体力を使わずに空気の消費量をおさえて効率よく動けるよう練習します。

 

1日2ダイブで気軽に参加できるコースなので、沖縄到着日に午後から参加してみてはいかがでしょうか?

 

ウミガメやマンタに遭遇したら水中写真を撮りたくなるもの

ウミガメやマンタに遭遇したら
水中写真を撮りたくなるもの

 

水中写真を練習するアンダーウォーター・フォトグラファーコース

PADIスペシャルティコースにはアンダーウォーター・フォトグラファーという水中写真撮影のコースがあります。

 

ダイビングライセンスを取得して最初に買った道具がデジタルカメラという方が増えています。本当は基本的な中性浮力スキルが身についてから水中写真撮影に進んでもらいたいのですが、これだけ写真や動画が普及しているとしょうがないですね。

 

シュノーケリングで写真を撮るのは「散歩しながらスナップ写真を撮る」ように簡単なのですが、スキューバ器材を使いながら水中で写真を撮るのは「自転車を片手で運転しながらカメラを覗き込んで景色を撮る」のようなもので、危険を伴います。多くの場合、危険な目にあうのはダイバー本人ではなく水中のサンゴで、カメラを持ったダイバーはベテランであってもサンゴを折る回数が多いと言われています。

 

サンゴは1年に1cmしか伸びない種類もあり、1回のダイビングで10箇所にダメージを与えてしまったカメラダイバーは、1日3回のダイビングで30年分、年間10日ダイビングをすると300年分の環境破壊をすることになってしまいます。

 

目の前の撮影に夢中になると横や後ろや下のサンゴへの注意が散漫になる

目の前の撮影に夢中になると
横や後ろや下のサンゴへの注意が散漫になる

 

アンダーウォーター・フォトグラファーコースは、基本的な水中カメラのメンテナンスや水中撮影で大切なホワイトバランスの設定、水中撮影の構図などを学ぶコースですが、マクロ撮影における水中生物へストレスを与えない配慮や、撮影後に次のダイバーへゆずるためのマナーなどを通して、水底を傷つけないテクニックを習得するチャンスにもなります。

 

こちらも合計2ダイブのコースですが、専用のマニュアルがあり学科講習を受けることが推奨されておりますので、1日かけて知識+技術を学ぶとよいでしょう。ボートでもショップでも、担当インストラクターにたくさん質問しましょう。

 

中性浮力も水中写真撮影も自信がつくとダイビングはより楽しくなる

中性浮力も水中写真撮影も自信がつくと
ダイビングはより楽しくなる

 

中性浮力も水中写真も学べるアドバンスド・オープンウォーターダイバーコース

最後に、スキルアップコースとして定番のPADIアドバンスド・オープンウォーターダイバーコースについてご紹介します。アドバンスコースは学科講習と全部で5回のダイビングに参加すると認定されます。

 

さらなるスキルアップのために「ディープ・ダイブ」と「アンダーウォーター・ナビゲーション」が必須となりますが、他3回のダイビングは自由に組み合わせることができます。

 

前途したピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーやアンダーウォーター・フォトグラファーも1回ずつ受けることができるので、「少しずつ色々学びたい」というニーズを満たすことができるコースです。

 

もう1つの項目は「魚の見分け方」や「アンダーウォーター・ナチュラリスト」を受けることがおすすめです。
これにより、中性浮力のスキルを磨き、水中生物についての知識や観察方法を学んで、環境にダメージを与えないように撮影をする。という流れができます。

 

ディープ・ダイブでは、水深の大きな変化に伴いウエットスーツやドライスーツの浮力がなくなっていくのを身をもって体験することができます。BCDのエア調整がさらに重要となるので、中性浮力のトレーニングの必要性を感じることができるでしょう。

 

中性浮力をマスターすれば底に着かなくても観察・撮影ができる

中性浮力をマスターすれば
底に着かなくても観察・撮影ができる

 

アンダーウォーター・ナビゲーションでは、前を泳いでくれるガイドのインストラクターがいない状況でのダイビングを練習するので、コンパスを手に保持した状態で約30分間のダイビングをおこないます。

 

スマホを持ってGoogleMapを見ながら目的地に向かう途中で、ガソリンをチェックしたり、バッテリーの残量をチェックしたり、タイムリミットを確認したりするだけでも大変なのに、水中では呼吸やBCDを操作して中性浮力をコントロールすることもおろそかにしてはいけません。そんな状態で珍しい生物を探したり、カメラを取り出して写真を撮ったりすることがどれだけ難しいか・・・

 

自分自身でナビゲーションをすることにより、スキューバダイビングの本質的な難しさが分かります。普段はインストラクターがやってくれている安全管理やコース取りがあってこそのファンダイビングです。

 

水中で止まりたい時に止まり、手や足を使わなくても浮いていられるか?
水中写真を撮るために体を安定させるスキルが身についているか?
サンゴを折らない、砂を巻き上げない、生物の棲家を壊さないダイビングができるか?

 

少しでも不安がある場合は、ファンダイビングで遊びながら経験を積むのではなく、1日〜2日の追加講習を受けてスキルアップしてほしいです。

 

ロープがないとダイビングが開始できないことは体験ダイビングと変わらない

ロープがないとダイビングが開始できないことは
体験ダイビングと変わらない

 

環境保全が重要視される今、環境を破壊するダイバーにならないように!

今、世界中でダイバーが与える水中環境へのダメージが注目されています。
イギリスのReef World財団が行った調査では100人のダイバーのうち、88人がサンゴに触れていて、そのうち36%がサンゴに触れたことに気づいていません。なぜなら、スキューバダイバーに生身の部分は少なく、サンゴを折ってしまうのはレギュレーターやフィン、ぶら下げている水中ライトや水中カメラが当たってしまうからであり、直接自分に感覚は伝わらないのです。

 

同じ動物として考えると、指先が1cm折れることがどれだけダメージが深いか・・・

 

水中環境を破壊してしまうのは、ボートによるアンカーリングや、自分で浮力をコントロールすることができない体験ダイビングのダイバー、その体験ダイビングの参加者をコントロールできていないダイビングショップが大きな要因ですが、私たち一人一人のダイバーにも責任があります。

 

素晴らしいサンゴ礁の景色を大切にしましょう

素晴らしいサンゴ礁の景色を大切にしましょう

 

ダイビングスクール・マレアでは、宜野湾の海でサンゴの植え付けや水中ブイの使用などを徹底して、水中の景色が10年後、20年後も続くことにより、持続可能なダイビングができると信じています。

 

サンゴの破壊がサンゴの成長速度を上回ると、そこにあるサンゴをはじめ、サンゴを餌にする魚や、サンゴで産卵・子育てをする魚、その魚を食べる中型の魚まで、多くの生態系が失われてしまいます。

 

自分達の世代で「昔はサンゴがあって美しかった沖縄の海」にしないよう、海という素晴らしい環境を楽しみつつ、傷つけないダイビングスキルを身につけていきましょう!

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