FUN DIVING

ダイビングが疲れるのはフィンのせいかも?
プロがおすすめするフィンの選び方!

スキューバダイビング(以下、ダイビング)時、進みが遅い、疲れやすい、といった経験をしたことはありませんか?

原因は体力や運動能力、経験値、と考えがちですが、なんとダイビング器材が原因の場合があります。

レギュレーターやBCDが体に合っていない、ウェットスーツの伸縮性が低い等ありますが、一番の原因はフィンの可能性が大きいです。

泳ぎが得意でも、自身の脚力やダイビングをする海の環境に合っていないフィンだと、進みにくく、すぐ疲れてしまうことでしょう。特に初心者であればなおさらです。

今回はダイビングを楽しむためにとても大切な、フィンの特徴と選び方を徹底紹介します。
泳ぐのがすぐ疲れたり、遅くて焦っていたり、何を選べばいいかわからなかったり、あなたのフィンの悩みの解決の糸口になると幸いです。

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フィンの種類と素材

フィンを選ぶために知っていて欲しい種類と素材についてです。
まずは、見た目ですぐわかるフィンの種類。ストラップフィンとフルフットフィンです。

 

 

・ストラップフィン

かかと部分がストラップになっていて、自分のブーツの厚みに合わせてサイズを調整できるタイプです。
ビーチやドライスーツなどブーツを履いてダイビングを楽しむ時がメインですが、脱着や持ち運びが楽なため、アメリカやヨーロッパではどのシーンでも好まれています。

特に初心者の場合は、ストラップフィンがおすすめです。脱着が容易であり、ダイビングスタイルが決まっていなくても、場所や季節に関係なく使用できるからです。

ちなみに近年のストラップフィンは、金属の「スプリング型」やゴムの「バンジーコード」というものが主流になってきています。バックルでカチカチと調整しなくてもスプリングやバンジーの伸縮で容易に履くことができる仕様です。(以下、ストラップフィン表記はスプリング・バンジー仕様を含む)この多様性から一部のダイバーからは「オープンヒール」と呼ばれています。

 

・フルフットフィン

フルフットフィンはサイズ調整機能がなく、そのまま足をカポッと入れて履く靴のようなタイプです。
一般的にボートダイビングで使用しますが、足の力がフィンに伝わりやすく泳ぎやすいため、ビーチダイビングでも使用している中上級者ダイバーは多いです。

フルフットフィンは裸足やソックス使用というイメージがありますが、フルフット専用の薄手ブーツがあり、こちらを着用することをおすすめします。

専用ブーツを着用することでフィンと足の密着度が増し、フィンとの一体感が増して更に泳ぎやすくなります。
また、海岸を歩く際のケガ防止にもなります。特に伊豆のような、ごろた岩や滑りやすいスロープを使用する足場の悪いエントリー環境には滑り止め加工がされたブーツを着用しましょう。

次にフィンの素材を紹介します。多くのフィンで使われている素材は実際に触ることでもわかる、ゴムか樹脂かです。

 

・ゴムフィン

ゴムは元に戻ろうとする力である「弾力」があり、とても効率良く推進力が得られ、日本人ダイバーに長年好まれている素材です。
ただ、硬さや長さなど種類が多く、初心者にとっては何を選んだらいいか分かりづらいです。

ここでざっくり言うと、脚力に自信のある方は硬めのフィン、自信のない方は柔らかめ、小回りが効くのは短め、長いストローク(1回蹴ることで距離が伸びる)を好む方は長めがお勧めです。

そんな好みわからない!という方は、中性的なフィンがあり、後述で紹介していますのでそちらを参考にしてください。

 

・樹脂フィン

いわゆるプラスチックフィンです。軽いので持ち運びが容易で、発色性があるためデザインが豊富であることが特徴です。
ただ、プラスチックはゴムに比べると弾力性が少ないため、自身の脚力が頼りです。自分の脚力だけに頼るダイビングは、はっきり言ってとてもしんどいです。

しかし樹脂フィンは、プラスチックだけではありません。例えばウレタンという樹脂があり、これがとても万能です。

ゴムフィンより軽く、ゴムと同等に弾力性があります。そして発色性もあり、海外のダイバーに人気の素材です。

上述したフィンの種類や素材の特徴を念頭に、フィンを選んでいきましょう。

フィンは潜る環境で選ぼう!

 

 

フィンを選ぶ第一優先としては、ダイビングスタイルです。

以下では、レジャーダイビング(ファンダイビング)で人気のダイビングスタイルと、それに合うフィンのタイプをあげています。

あなたの好きなダイビングスタイル、今後潜りたい場所があれば、ぜひ参考にしてください。

 

・ビーチダイビング/ドライスーツダイビング

基本的にはストラップタイプを選びましょう。
ドライスーツの場合、ゴムフィンなど沈みやすい材質や少し重めのタイプがおすすめです。

 

・ボートダイビング

ビーチダイビングと違ってブーツの使用が必須ではないので、慣れるとフルフットフィンを使用する方が多いですが、ここは好みで選びましょう。

例えば、荷物を極力少なくしたいとか、脚力がフィンにしっかりと伝わる感覚が好きな方はフルフットタイプ。

とにかく脱着を楽にしたい、ラダーで上がる際やボート上での踏ん張り、転倒、ケガ防止を優先される方はストラップタイプがおすすめです。

 

・沈船/洞窟ダイビング

こちらはフルフットかストラップかという種類よりも、フィンの長さが優先です。
沈船や洞窟は狭い場所が多いため、一般的なフィンの長さがMAX。
一般的なものより長いロングフィンだと、水中生物や岩場、沈船自体を傷つけたり崩してしまったり、環境破壊の可能性があります。

 

・マクロ系ダイビング

こちらも優先は長さです。沈船・洞窟と同様、一般的なフィンの長さがMAX。
マクロ系は撮影メインが多いため、撮影に集中しつつ小回りを効かせて、サンゴなどの水中生物に当たらないようにすることはもちろん、周りでマクロ生物を撮影しているダイバーへの配慮も大切です。
極力砂を巻き上げないよう注意をはらうには、フィンの長さは一般的な長さまでにとどめておきましょう。

 

・ドリフトダイビング

フルフットタイプで長めのフィンがおすすめです。
ドリフトは潮の流れに沿って行うダイビングのため楽と思われがちですが、逆にイレギュラーが多く、たくさん距離を泳ぐことも多い特殊なダイビングです。

潮の流れが目的地までずっと同じならいいですが、ダイビングは自然相手、潮の流れや強さが変わる場合があります。

また、マンタやジンベエザメなどの大物や回遊魚に遭遇する確率も普段のダイビングより高いため、推進力があるロングフィンを使用する方が多いです。

おすすめのダイビングフィン

 

 

・RKフィン(AQUALUNG / apex)

蹴り心地がとても良く、国内外問わずダイバーから高評価のフィンです。

特徴的なのはTPEという樹脂素材。ゴムの性質も兼ね備えていて、ゴムより劣化がしづらく自動車部品や医療用道具にもゴムの代用として使用されています。

またブーツポケットが大きいので脱着がしやすく、短めで動きやすいので、初心者から上級者まで合う、万能フィンです。
スプリングストラップが標準装備というのも嬉しいポイントです。

 

 

・SWITCH(TUSA)

こちらも注目ポイントは素材です。
なんとゴム製の弾力を超えるウレタン系新素材という独自で研究開発された高反発ウレタン素材を使用。
水中でのキックの快適さを突き詰められたフィンです。

何より特徴的なのは、フットポケットとブレードが分離できるというところです。
フィンが半分に分かれるので、コンパクトに持ち運べるという、今までにない画期的なフィンです。
特に海外でのダイビングがメインの方には、ネックだったフィンの長さが一気に解消でき、なおかつ泳ぎやすさが抜群という、スペシャルフィンです。

 

 

・スーパーミュー(GULL)

フィンといえば真っ先に思い浮かぶ王道メーカー、GULL。その中でもおすすめなフィンが、スーパーミューです。
とにかくグングン進む力強いフルフットフィンで、一見中上級者向けのようなフォルムですが、硬すぎず柔らかすぎず、疲れにくく、足の力を効率良く水中に伝えてくれるので、初心者にも人気です。

ちなみにスーパーミューXXという似たような名前のフィンがありますが、こちらはスーパーミューのストラップフィン版。構造や素材はスーパーミューそのままなので、年中スーパーミュー派のダイバーにはうってつけです。

まとめ

ダイビングは器材への依存度が非常に高いスポーツです。
今回紹介したフィン一つだけでも、自身や環境に合わないと非常にストレスで、せっかくのダイビングが楽しくありません。

自分の器材なので好きなデザインやカラー選びも楽しんでもらいたいですが、10年以上使えるものが多いので、自分の脚力やサイズ、ダイビングスタイルに合うかというところを、大事にしてください。

ただ、カタログや口コミなどで多種多様なフィンをにらめっこするのは、なかなか大変です。

可能であれば、ダイビングショップのスタッフや、その道のプロにアドバイスを受け、納得できるものを楽しみながら選んでいただけると幸いです。


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